富士登山紀行

錦陵同窓生29期の有志たち

~取ったでぇ! 富士山頂!!~ 

 それは、9月11日(金)21:00から始まった。
 出発時の天候は曇り、京王永山駅に集合したメンバーは、松田氏、石井氏、大石氏、平尾氏、長野氏、宇野の6名、一路中央道より河口湖インターを目指した。10時過ぎに遅い夕食を取り、食料を買いこんで、富士スバルラインを一気に駆け上り、富士5合目へ到着。駐車場にて、29期同窓生Tシャツ製造元の美廣社  鶴田氏も合流。

 12時頃から仮眠をとるが、外は大雨!「今日は無理か?」の不安が過ぎる。
 私は車中ぐっすり眠り込んでいたところ、車の窓をたたく影、松田さんである。
 何度も私の携帯に連絡したらしいが、全く覚えていない。外を見ると月明かり、カシオペアとオリオン座が綺麗に輝いていた。

「登れるやないか!」身支度を整え、予定通り、午前3:00の出発となった。               

           

           いざ!富士山入山!!(大石さんは写真係り) 

 登山道の入り口には早くも下山してきた人が、「6合目は豪雨で先が見えないので引き返してきた」とのこと。駐車場整理係のおっさんが、「6合目まで行って帰ってきたら」と無責任な発言。

 空は雲が流れているが、強運な晴男達の前を拒むものはない、いざ入山! 

 

  ヘッドライトを頼りに山道へ               富士山山頂 あっち☛ 

 最初は下りであり、折角5合目まで来たのに下るのはもったいない気分。いよいよ山道へ入ると、緩やかな上りになった。程なく6合目に到着したが、雨はなく、7合目の山小屋の灯りが見えていたので、まず、そこを目指すこととした。「工事中につき進入禁止」も無視して、登り始めた。

 途中大石さんの足の調子がおかしい。ゆっくりペースダウンして登っていくが、なかなか回復しない。漸く7合目に到着したが、ここで大石さんはリタイヤ。山小屋で休憩し、下山した。 
   

   つかの間の晴れ間に山中湖を望む         薄暗いが笑顔の7合目 皆元気! 

 我々も、暫く明るくなってきた7合目で少し休憩を取った。後ろ髪を惹かれる思いであった。が、なぜか上を指し示すように、晴れ間が広がり、河口湖や山中湖が見えてきた。

 「よし、行けるぞ」みんなの気持ちが一つになり、8合目を目指した。7合目で雨合羽に着替えていたため、途中の雨はさほど気にはならなかったが、風も出てきて、かなり体力を消耗した。石井さんがペースを作ってくれて、何とか8合目に到着。 
 

 

     まだまだ先は長い、山頂見えず         うっすら晴れた8合目 まだ元気!

   

 8合目でもまたまた晴れてきて、山頂へと続く道を指し示していた。

 「よし、行くぞ。ここまで来たら山頂へ行こう」

8合目からは胸突き八丁の岩山登り。足場をしっかり取りながら、雨と風にあおられ、時に、身体が浮きそうに強い風に耐え、ただひたすら、一段一段足を前に進めた。

 9合目あたりだろうか、別のクルーの女性がリーダー格の男性に叱咤され、下山を命じられていた。我々も頂上間近とはいえ、後どのくらい登れば良いかは解らず、また、前方の岩肌は雲にさえぎられ、先を見通すことが出来ない。何だか、気の毒ではあった。

 しかし、我々の目標は富士山頂である。人のことを構っている余裕もなく、少しずつ前へ進んだ。(必死に岩にしがみついて登ったが本音)

 先陣の松田さんから、大きな声「錦陵同窓生頂上到着!」

 おぉ、ついに頂上か!焦る気持ちを抑え、狛犬と鳥居が待ち受ける頂上へと次々に到着。

 この悪天候の中、富士山は我々を受け入れてくれるだろうか、何とか登らせて欲しい、

この願い一心でここまで来た。山頂に到着したとき、感動で全身が震えた。涙が出そうであった。富士山に心底お礼を伝えたい気分であった。

 この気持ちを錦陵同窓会の皆さんに伝えたい、皆に支えられた、色んな感情が駆け巡った。

 頂上は氷点下。登っているときは身体を動かしているので、寒さはさほど気にならなかったが、さすがに頂上は寒い。雨と風が吹き荒れていた。真に雲の中である。

 登頂後、少しの間、雨が止んだ。晴男の勝ちである。

 途中8合目で着替えのために長めの休憩を取った平尾氏も程なく到着。 


                             富士山山頂 とったどぉ~!

           雲で視界ゼロの富士山頂 達成感は1000%

                       身も凍える寒さの中で「ハイポーズ!」

 頂上では、石井氏が用意したワインで乾杯。

 また、石井氏がバーナーを起し、温かいスープを振舞ってくれた。心底温まる瞬間であった。お鉢周りができないか、ちょっと火口まで行ったが、雲の中で一寸先は真っ白、そして猛烈な風。剣ケ峰はとても行ける状態ではなかった。(今回は断念)

 一息ついて、下山となった。

 下山途中、富士山の山肌を猛スピードで雲が駆け上っていく。山肌が見えたかと思うとまた雲の中。そんな風景を幾度となく眺め、6合目まで下山した。6合目は晴れており、これから登頂する人たちであふれていた。上を見ると数珠繋ぎ、明日のご来光を眺める一行であろう。

         

     

     山肌を駆け上る雲                    下山途中にパチリ

                  

               

             5合目到着 山頂制覇バンザイ!

        

        

     09年9月12日の富士山頂              5合目郵便局 
 

 5合目に戻り、大石氏と合流。着替えを済ませ、一路今日のお宿「白滝」へ!

   さっと荷物を置いて、宿の女将さんに教えてもらった近くの温泉で冷え切った身体を温めた。マッサージも念入りに!石井氏の助言。

   

 夜の宴会は6時スタート。ビールも程ほどに晩飯を食った。部屋で飲み直したが、すぐに長野氏の高いびき。皆疲労困憊である。おのおのの鼾が飛び交う中、爆睡!

 

 昨年末、東京錦陵会で出会った仲間が、東京錦陵会総会を成し遂げ、そのときに生まれた結束力をそのままに、この度の富士登山であった。一つの目標に向かい、無心で富士山に登り、そして達成することができた。

 改めて、すばらしい仲間に乾杯!そして、ありがとう。 

 翌日はすばらしい快晴。宿の窓から河口湖越しに富士山が輝いていた。遠く山小屋も見える。皆で湖畔を散歩し朝食を取った。釜の飯はすっからかんになっていた。

 浅間神社へお参りに行き、無事富士登頂を果たせたお礼と次の登頂を祈念した。

 道の駅近くにある、富士山レーダーにも立ち寄り、37年間日本の空を守ってきた歴史を学び、それを支えた人々の偉業に感動した。前日、富士山の厳しい気象を身をもって体感してきただけに、感動も一入である。富士山レーダー建設の工事を指揮した気象庁測器課長が、『富士山頂』や『強力伝』、『劒岳  点の記』で有名な山岳小説家の新田次郎その人であったことにも驚かされたのであった。 

 最後に吉田うどんに舌鼓を打ち、一路東京へ帰ってきた。

 

 同窓生の団結力そして、美廣社  鶴田氏の気配り、皆素敵な方々でお互いが支えあい、この富士登山登頂を終えることが出来ました。

 すばらしい仲間に再びめぐり合えましたこと、心から感謝致します。

 皆さん、本当にありがとうございました。

以上  

   

   民宿白滝さんお世話になりました           浅間神社参道にて

   

    

          富士山レーダードーム             富士山鳥居(浅間神社) 
 

              

             河口湖から望む富士山

                                                    写真:大石氏 松田氏
                                                    本文:宇野

【有志たちのコメント】 

 初めての富士登山でした。人生に一度は登ってみたいと、ずっと思っていた念願が叶いました。
 企画してくれた松田さん、豊富な登山の経験で的確なアドバイスで導いてくれた石井さん、一緒に登ってくれた、宇野さん、大石さん、平尾さん、鶴田さん本当に有難うございました。 
苦しい坂道も、石井さんのアドバイスが大変心強く、一緒に登った仲間の励ましで、乗り切ることが出来ました。

 家内が買ってくれた合羽を着ていたお陰で、雨の中も平気でした。家内にも感謝です。
 本当に登ってよかった!みんな有難う! 

長野
 
 

 前回 登った時もひどい風と雨でした。   
 そして今回も山頂からの景色を見る事は出来ませんでした。   
 来年こそは、超晴男集団の皆さんの力を借りて、是非この雨男の厄払いをしたいと思います!

松田
 
 

 数十年を経て同級生と登る富士山は高校の修学旅行に似た感覚で楽しい旅行でした。
 来年こそ、皆に頂上からの眺望を見て貰える様にテルテル坊主で頑張ります。

石井 


 三十数年ぶりに同級生と再会し、トントン拍子に決まった富士登山
 富士山頂の山小屋は閉まっていて、暖をとる場所も無く凍えそうだった極寒の地で、石井さんの持参したワインとストーブで沸かしたお湯で溶いた暖かいスープは地獄で仏そのものでした。
 大変つらく厳しい登山でしたが、皆さんとその辛い思いを共有でき、共に登ったことで、高校時代以上に深いつながりが出来たような気がしています。
 この辛く楽しかった気持ちを仕事の合間に思い起こしながら、また次回、この様な集まりに参加できることを心待ちにしています。
 松田さん、宇野さん、長野さん、石井さん、大石さん、長野の鶴田さん、皆さん本当にありがとうございました。

平尾 
 
 
 長年の夢でした富士登山に参加させていただきありがとうございました。
 今回は、残念ながら7合目でリタイアでしたが、皆さんと楽しい時を過ごすことができました。
 この経験は、一生の思い出になることと思います。
来年はリベンジにむけ、足腰を鍛えなおして臨みたいと思います。

大石 
 

 9月11日、金曜日どうなるか、行くか?行かざるべきか?皆さんの頭の中はグルグル回っているメールのやり取りと思いましたが、みんなの気持ちは富士山に登りたい!この気持ちが夜中の待ち合わせになりましたね。
 登った過程や断念した事や下った過程は、それぞれ頑張った事で一つの目標をそれぞれが実行して実現させた、この結果が最高の気持ちではないでしょうか。
 頂上で涙ぐみそうになった2人、こんな感動はなかなかありません。
 雨・嵐・風、大変な天候でしたが登頂成功、ラッキーな人達の集まりだと思います。
 学生時代それも小学生くらいの一心に遊ぶ気持ちが蘇った気がしました。
 高校の同窓会、僕も昔同じ所で勉強して・運動して・遊んで・彼女作って?そんな錯覚を起こしたような優しい気持ちに包まれ山登り出来ました。
 本当にこのパーティーに参加出来て有り難く思います。
 また参加させてください。芸を磨いておきます。

美廣社 鶴田

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